1. 小規模事業者持続化補助金とは
小規模事業者持続化補助金(持続化補助金)は、商工会・商工会議所の支援のもと、小規模事業者が取り組む販路開拓・業務効率化を支援する国の補助金制度です。製造業・建設業・運輸業では従業員20人以下、商業・サービス業では5人以下の事業者が対象となります。
通常枠の補助上限額は50万円、補助率は2/3です。賃金引上げ枠・後継者支援枠・インボイス枠などの特別枠では上限が200万円に拡大されます。初めて補助金に挑戦する事業者にも取り組みやすい制度で、年間を通じて複数回公募が実施されます。
2. 2026年度の変更点・最新情報
- インボイス対応への継続支援:インボイス制度対応に伴う販路開拓・PR費用が補助対象。インボイス枠で上限50万円の追加が可能です。
- 賃上げ加点の強化:賃金引上げ枠の要件・加点が強化。賃上げ計画を事業計画に盛り込むことで採択率向上につながります。
- デジタル化・EC展開の優遇:ECサイト構築・SNS広告・デジタルマーケティングへの取り組みは審査で高く評価される傾向があります。
3. 対象となる経費と対象外経費
補助対象経費の主な項目:
- 機械装置等費:販路開拓に使用する機械・設備・システムの購入費
- 広報費:チラシ・カタログ・パンフレット作成費、広告掲載費、ウェブサイト作成費
- ウェブサイト関連費:ECサイト・LP・予約システムの構築費(補助金額の1/4が上限)
- 展示会等出展費:展示会・見本市・商談会への出展料
- 開発費・外注費・専門家謝金など
補助対象外の主な項目:
- 補助事業期間外に発注・支払いが完了したもの
- 汎用性が高く事業目的以外に使用できる物品(PCやスマートフォン本体など)
- 飲食費・交際費・家賃・光熱費などの固定費
4. 採択率の現状
持続化補助金の採択率は近年の全国平均で50〜65%程度です。他の大型補助金(ものづくり補助金:40〜50%)と比較すると採択されやすい補助金ですが、3〜5人に1人は不採択になります。
採択・不採択の分かれ目はほぼ例外なく事業計画書の完成度にあります。「上限額が低いから簡単でいい」と軽視すると不採択につながります。特別枠(賃金引上げ枠・後継者支援枠など)は応募数が少ないため、要件を満たす場合は積極的に活用しましょう。
5. 「経営計画書」の書き方(現状分析・強み・課題)
経営計画書(様式2)は審査において最も重要な書類です。「企業概要」「顧客・市場・競合の分析」「自社の強み・課題」を具体的に記載します。
- 企業概要:事業内容・創業年・従業員数・主要商品・売上構成などの基本情報を正確に記載。「地域密着で30年」「職人技術を持つ」など独自性をシンプルに表現します。
- 市場・競合分析:「近隣の競合店舗数がこの5年で3店から8店に増加」など、数字を使った具体的な環境変化を説明します。
- 自社の強み:競合と差別化できる点を3〜5つ挙げます。他社が簡単に真似できない強みを具体的に記述してください。
- 課題:「ホームページがなく新規顧客にリーチできていない」など、今回の補助事業で解決する課題を明確にします。課題と補助事業の一貫性が審査の核心です。
6. 「補助事業計画書」の書き方(具体性・数値目標)
補助事業計画書(様式3)では、「何を・なぜ・どのように実施するか」と「数値目標」を記載します。
- 補助事業の内容:「ECサイトを構築し、県外顧客への販売チャネルを新設する」のように、何を・誰に・どのような方法で実施するかを具体的に記載します。
- 数値目標:「売上を増やす」ではなく「補助事業終了後1年以内に新規顧客からの売上を月20万円増加させる」のように、期間・金額・件数を具体的に示してください。
- スケジュール:月単位の実施スケジュールを記載します。「〇月:制作会社と契約」「〇月:サイト公開」のように、実現可能なスケジュールで計画の具体性をアピールします。
7. 不採択になる典型的なNG例
- 経営計画書と補助事業計画書の内容が一致していない:経営計画書の課題と補助事業の内容が対応していないと、一貫したストーリーが崩れます。
- 数値目標に根拠がない:「売上30%増」という記載だけで根拠がない。過去実績・市場データを添えて説得力を出しましょう。
- 補助対象外の経費が含まれている:人件費・家賃・汎用PCなど対象外の経費は要件不備となります。
- 事業の独自性が伝わらない:「チラシを配布する」だけでは差別化できていないと判断されます。自社だからこそこの取り組みが必要な背景を必ず記載してください。
- 誤字・脱字・書式の不備:基本的なミスでも印象が悪くなります。第三者に確認してもらいましょう。
8. 申請前チェックリスト
- 小規模事業者の要件(従業員数)を満たしているか
- 商工会・商工会議所に相談し、様式4(事業支援計画書)の交付を受けているか
- 経営計画書と補助事業計画書の内容に一貫性があるか
- 補助対象経費のみで経費明細を構成しているか
- 数値目標に具体的な根拠が添えられているか
- 補助事業期間内に実行可能なスケジュールになっているか
- 賃金引上げ・インボイス対応など加点要素を活用しているか
- 電子申請システム(jGrants)の利用者登録が完了しているか
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